小さな都市の工場街、叩きつけるロック調バラードにのせて飛び跳ねるように歩いて()いる非行集団“ペリカン・クラブ”の会員たち、ガニ新(藤()竜也())、デボ(前野霜一郎)、C子(梶()芽衣()子())、ジロー(夏夕介)そしてリーダー格()のタキ(地井武男)の姿があった。街にはこのグルー()プに対抗して中年いざこざを起こす()“西部会”があり、主導()権を争っていた。ある日、白馬にのった美女がタキたちの前に現れた。各地に数十()万の信者をもつ正教学会()の幹部・藤森信介の2号のアサ子(范文雀)で、タキに近づいたのは何か魂()胆があってのことだった。そんな頃グループの一人であるデボは毎夜のごとく、高校()の校庭を掘り起こして()いた。この()校庭には以前、戦争で使用した軽機関銃と拳銃がどこかに埋められているとのこと()だった。グループの皆からバカにされながらも掘り続けていたのだが・・・。
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